最近、気が付くと「社会起業」といわれるようなプロジェクトの話を聞いたり、関わることにワクワクしている。
別に、社会を変えよう!と鼻息荒いわけじゃない。
でもなぜか、気づくとそっちの方向へと意識が向かってしまう。
人間、好きなことや気になることはダメと言われても考えてしまうもの。
周りにもいつもそんな話をしていたら、先日「天竜川鷲流峡復活プロジェクト」というものに出会った。
始まりはちょうど1年前、長野県売木村で農家ゲストハウス「ポレポレ」に宿泊したときのこと。宿泊がきっかけでオーナーご夫婦の奥様とすっかり意気投合し、この1年ずっと会わせたい人がいるといってくださっていた方がいた。
それが、「天竜川鷲流峡復活プロジェクト」に関わる伊藤隆子さんだった。
オーナーの奥様からは”竹を使ったプロジェクトで面白いことをしている人がいる”とだけ聞いており、先日再び宿泊した際に隆子さんからプロジェクトの全貌を初めて耳にする。
日本で今、全国的に放置竹林が問題となっていること
竹はたくさんあるのに、ラーメンなどに使うメンマのほとんどは輸入されていること
ある一人の人の情熱から、国産メンマプロジェクトが広がっていること
社会起業とは、”社会課題を解決する”ということが大前提なのだと思う。
でも宿泊した夜の小1時間、隆子さんと話した時間は
隆子さんの、バリキャリで異業種へと転向した話
都会から売木村へ高低差900mの移住をしたこと
竹にハマってチェーンソーもって切り出してること
自分の感覚に素直に夢中になること
それはもはや課題解決というプロジェクトの内容よりも、隆子さんご本人に引き込まれたといったほうが正しい。
社会起業って”課題を解決する”という面白さもさることながら
なにか志を持っていたり、楽しめる人たちのストーリーは聞いているこちらが楽しくなるもの
やっぱり、楽しむ人に勝るものはない。
最後に、自らチェーンソーで竹を切り出すほど楽しんでいる隆子さんが商品開発とデザインをした国産メンマ「いなちく」もぜひチェックを。
農家ゲストハウスポレポレのオーナーご夫婦もこれまた志とユーモアがある方々なので、これから売木村が熱い予感です。