今回は、岡崎で参加したセミナーのレポート。
まさか、岡崎でこのお二人のお話が聞けるとは。
長文になりますが、お時間ある方はお付き合いくださいませ。
※私の浅い記憶を頼りに、言い回しもろもろ私視点で書いていますのでご了承ください(笑)
まずこのお二人をご存じないという方も、CAMPFIREやBASEというものは目にしたことがあるかもしれません。
CAMPFIRE(キャンプファイア)とは、クラウドファンディング(オンライン上で資金を募ることができる仕組み)ができるサービス。
そしてBASE(ベイス)は、無料で簡単にネットショップを開設することができるサービス。
BASEで販売できる商品はモノに限らず無形のものまで多岐に渡り、自分の商品を売るためのオンラインショップとして、またまだ自分の商品がないという人でも気軽に開設することができます。
なんでもオンラインでできる時代。
こうやってどんどん便利なサービスを作ってくれる人たちは、いったいどんなことを考えているのか?
今回はCAMPFIREやBASEのノウハウではなく
「ぼくらの未来のつくりかた」というテーマでお話を聞きました。
CAMPFIREとBASEは共通して
「コストなくチャレンジできるプラットフォーム」である
というところから前半は創業に至るまでについて。
※プラットフォームとは楽天やAmazon、Facebook、instagramなど、パソコンやスマホといったオンライン上でつながるサービス、ひとつの媒体
まず、聞いていて思ったのは
お二人とも自分の感覚にとても素直だということ
家入氏は約束の時間に起きることもザラだと話していた。
これは普通なら怒られるようなことかもしれないが、彼は絶対的に自分の感覚で事を進めるているように感じました。
かたや鶴岡氏も、なんとなくという感覚のまま動いてみたり、良い意味でプライドをあまり感じないというか、ゆるキャラにも通ずる雰囲気を醸し出しながらも、それは彼の感覚なのだと思う。
鶴岡氏は大学生でCAMPFIREのインターンに入り、その後年間360日家入氏に付いて
頼まれごとなどに嫌な顔もせず、あれこれこなしていたという。
憧れる人、思想に共感する人についていきたいと思うのは多くの人も感じることだと思うけれど、とにかく近くで学ぶその基準に驚いた。
そして司会の方の仕切りで、起業家として事業をするにあたり金銭面などで不安や恐怖はないのかという質問。
その答えは
鶴岡氏に至ってはサービスを作ってから大学を中退し、その時点で使ってくれているユーザーや投資してくれる人がいたため、ほとんど自分でお金を出していないという。
やりたいこと=必ず起業したり法人化する必要はなく
今やっていることと両立できるならそれでもいいし
会社員か、独立か、といったようなどちらかを選ばなければいけないことはない
と話していた。
さらに家入氏は
不安要素があるのならば、何が不安なのか分解して考えてみて
そこから自分は何が大切なのかを知ること
そしてそれを守りながら今できること
今いる場所を大事にしながらやれることをやっていけばいい
とも。
会社員をすること、独立や起業すること、はたまた主婦になること
選択肢として選んだ時に、それ1本でやっていこうとする人も多いのではないだろうか。
また不安という面では、失敗についてもこう語っていた。
8割から9割の起業家は失敗する。
どれだけ空振りして、どれだけ三振しても
どこまで打席に立てるか
そして、自分の大事なことを守りながらどう戦うか?
その「大事なこと」というものも
お金の大きさや、何年か前に論点になりがちだった都会か地方地域か、勝ち組か負け組かなどといった社会一般的なものさしではなく 、自分のものさしで判断すること。
急速に変化する現代、価値観というものも同様に変化している。
今の若者は物欲が退化してきているとも聞くけれど
何が幸せなのか?それは学校も親も誰も教えてはくれない。
自分が幸せと感じる瞬間はどんな時なのかを拾い上げ、自分で認識していく必要がある。
自分と向き合い、自分がやりたいことは自分で判断すべきということだろう。
鶴岡氏と家入氏に限らず、私自身ここ最近触れる情報は
兎にも角にもここに尽きる。
だいたい都会か地方地域かはそれぞれ好みの問題であって、どちらが勝っているということではない。
勝ち組と負け組に至っては本人ではなく他人に判断される基準となっているのではないか?
後半はパネルディスカッションと称して各テーマについて質問。
「みらいのオカネ」というキーワードでは
そもそもお金というものについて
お金に色はない=キレイも汚いもない
これからは評価経済、お金というもの自体の価値がなくなっていき、フォロワー数などを代表とした「評価」で価値がはかられる
今はお金持ちになることが幸せだという価値観よりも、多様なものが幸せだと思われるような時代
何が幸せかがバラバラな人生はしんどい
幸せの軸を持たない人は息苦しい時代になると。
ここでの幸せの軸とは、先ほどの
自分が幸せを感じる瞬間、こういう時に幸せと思う瞬間を認識し、自分のものさしで判断すること
=自分が決めた幸せの基準
大きな時代の変化に抵抗するより、その時代に自分がどうあるべきかを考えること。
これは別の話題から出た話ではあるけれど、鶴岡氏いわく
Googleは世界で一番インターネットというものを信じた企業だと語っていた。
その言葉に重ねて家入氏は
”小さな未来、特定の未来を強く信じることで、
それがヴィジョンとなり、常にそこに立ち戻ることができる”
そしてその信じたい小さな未来、特定の未来とは自分のネガティブな過去に向き合った時に見つかりやすい。
それは「怒り」だったり、自分の人生の中でなかったことにしたい出来事がきっかけとなり、自分なりの「これを成し遂げたい」というミッションが生まれると。
家入氏自身、いじめや引きこもりを経験しており、今手掛けていることはそういった若者が集まれる場を提供するなど、自身の経験からできたミッションだという。
最後に、タイトルにある「自分は人生をかけて何をするのか?」という問い。
家入氏は自分の過去と向き合い、だからこそ自分がやる意味があるものを見つけることができれば、それが自分の武器になると語り締めくくった。
向き合う過去は、一見ネガティブな経験が多いかもしれない。
しかしそのネガティブな経験こそ、その人の物語を紡ぎだし、その人にとって最高の武器となる可能性があるということ。
そういう視点で見れば、失敗というものが存在しないのかもしれない。
細かくは他にも語ってくださったことがいくつかあるものの、話がまとまらなくなるため、ここまで個人的に響いた要点だけを記事にしました。
詰まるところ、大切なのは”常に自分自身へ問いかけること”
そして”自分の感覚を信じて行動すること”なのだと感じています。
以上、yukko的超訳レポートでした。